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DIYでタイヤの脱着してみよう

皆さんこんにちは、編集長「トーイ」です。

先日、自宅で作業をしていた時、家族が「(自宅の)車が大変なことになっている」と慌てて言ってきたので、「ぶつけられたか?凹んでるのか?」と焦りましたが、





パンクしていました。

前輪の左側がぺったんこに。
調べてみると、釘かなにかが刺さっていました。

もう、がっつりと。

道路には何が落ちているかわからない。
しょうがないとはいえ、ため息が出ます。

「もう、5年目のスタッドレスタイヤだし、来年は交換しようと思ってたんだからね!!」

と心を落ち着かせるしかありません。

タイヤを脱着するには?

普通、走っていてパンクなどしたら、任意保険やロードサービスでパンク修理やレッカーなどしてもらえるでしょう。

今回はスタッドレスタイヤをノーマルタイヤに脱着することにします。雪が降る地域の皆さんもタイヤの脱着をしているかと思いますが、方法としてどのような手段を取られていますか?

  1. 保険やリース契約の工場で脱着してもらう
  2. 持ち込みでタイヤ脱着を受け付けているお店に依頼する
  3. 自分で脱着する(DIY)

という選択肢となると思います。

1.保険やリース契約の工場で脱着してもらう

いわゆる「メンテナンス・リース」と呼ばれる契約をしていると、タイヤ交換・脱着も含まれるため指定の業者で行うことになります。契約内容によっては、指定の工場でタイヤを預かってくれる場合などがありますので、確認してみましょう。

ただ、月額リース料はそれなりにかかってきます。

2.タイヤ交換を受け付けているお店に依頼する

カーディーラーやタイヤショップやカー用品のお店、ガソリンスタンドや自動車整備工場などに交換するタイヤを持ち込んで脱着してもらう方法です。
大体、3,000円~5,000円ぐらいで作業してもらえると思います。

お店によっては、タイヤの預かりサービスを行っている場合もありますが、1年で10,000円弱ぐらいの金額がかかるようです。

3.自分で脱着する(DIY)

自身できちんと脱着するには、工具・器具を揃える必要があります。
また、シーズンオフタイヤの保管方法も考えなくてはいけませんので、タイヤの保管場所、工具・器具の保管、作業スペースの確保など折り合いが付けば、DIYで作業するのが一番良いかと思います。

脱着後も空気圧の確認や増し締めなど、ちゃんと管理して上げる必要がありますので、面倒といえば面倒ですが、ランニングコストを考えると、工具や道具、洗浄洗剤、保管方法などを考えても数万円で済むので、車の保有台数や一番安価であるのは確かだと思います。

あと、お店で脱着をお願いする場合、脱着のシーズンになると希望の日程に予約が取れなかったり、時間の都合がつかなかったりするのですが、自分でやれば空いた時間にできますし、慣れれば1時間ぐらいで脱着できます。

自分でやってみよう

今回の私のように急にパンクをしてしまった場合は、レッカーを呼ぶより車載のジャッキ(パンタグラフジャッキ)でスペアタイヤ(テンパータイヤ)に一時的に脱着して早急にお店などに言ってタイヤの修理か交換という話になってくると思います。
ただ今回は、スタッドレスタイヤも今シーズンで履き替える予定だったので、とりあえず脱着させるだけにしました。

もちろんより安心・安全を求める上では専門にお願いしたほうが良いと思いますが、今回のようにに急に動かせなくなることもありますので、もしものためにやり方を覚えておいたほうが良いかと思います。

車載のジャッキはぐるぐると回して少しずつ上っていくので時間が必要ですし、車が上がってくると回すのが重たくなり、結構力を入れないとなりません。これが非常に重労働で正直やりたくない。

ただ、道具を揃えることにより劇的に早く、そして楽に付け替えができるようになります。

道具を揃える

絶対必要なもの

絶対必要な道具は「トルクレンチ」です。

トルクレンチ(torque wrench)とは、所定のトルクでねじを締め付けるための作業用工具と、締め付けられたねじのトルクを測定するための測定用工具に使用されるレンチ状の形をしたものの総称である。

https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%88%E3%83%AB%E3%82%AF%E3%83%AC%E3%83%B3%E3%83%81

車にはそれぞれタイヤをつけるために必要な「ナット」があり、そのナットを適切な強さで、さらに全てのナットを同じ力で締める必要があります。
強く過ぎたり弱すぎるとナットや車側のボルトを痛めてしまい、最悪折れたりしてしまうので非常に重要な工具になります。

安いもので4,000円ほどで購入できます。

あると楽になるもの

次にあると楽になるものは「油圧(フロア)ジャッキ」です。

前述の通り、車載ジャッキは自分でぐるぐる回して少しずつ上げていきますが、車の重さを上げているのと同じなので非常に重労働ですし、時間もかかります。
油圧ジャッキはレバーを上下に上げ下げすることで車体をあげることができ、力も必要ないので非常に楽になります。

乗用車に使う油圧ジャッキであれば、2トンまでのもので良いです。
できれば、「ゴムパッド」が付いているものがあれば選択すると良いと思います。

油圧ジャッキは、4,000円~6,000円ぐらいのもので十分です。

「トルクレンチ」と「油圧ジャッキ」で大体10,000円ぐらいで入手できます。
車3台分の脱着費用で良いのでそこまで高くないかと思います。

タイヤ脱着開始

長々と前置きしましたが、早速タイヤの脱着をしたいと思いいます。

流れとしてはこちら

  1. タイヤの色々チェック
  2. ホイールナットを緩める
  3. ジャッキアップする
  4. ホイールナットを外す
  5. タイヤを入れ替える
  6. ホイールナットを軽く締める
  7. ジャッキダウンする
  8. ホイールナットをちゃんと締める

1、タイヤの色々チェック

付け替えるノーマルタイヤをチェックしましょう。

タイヤのホイールナットをチェック

まずはホイールナットの数と、車種に合っているものなのか確認が必要です。

特に複数のメーカーを利用している場合はホイールナットの規格が違っている場合があるので、そのホイールナットがメーカーの規格に合っているものを利用する必要があります。

なので、タイヤ外した際は、ホイールナットは車のトランクなどに保管して、タイヤにはどの車のタイヤなのかをちゃんと管理しておく必要があります。

ホイールナットがなくなっていたりどの車のものなのかわからなくなったら、

タイヤ脱着は業者に依頼したほうが良いです。

私の自宅では車が1台なので気にせず開始します。

ちゃんとホイールナットは揃っているかな?
ひとーつ、ふたーつ、みーっつ・・・

うん、4個多いや。

理由はこれ

左が本来のホイールナット。
右は防犯ホイールナット(ロックナット)です。

盗まれにくくするためのナットですね。
これがあると窃盗団的には「外すのめんどくせぇ」って感じらしいです。
あくまで【盗まれにくく】するためのものなので、開かない鍵は無いわけで・・・。

こんな感じで専用のソケットが無いと噛み合いません。
内側の形状が1セットずつ違うらしく、購入時の専用ソケットでないと回せない様になっています。

ホイールナットの形状をチェック

ホイールナットにはいくつか形状があります。
大きく分けて、テーパー座、球面座、平面座の3つに別れています。

私の車のスタッドレスタイヤは社外品なので左のテーパー座。
ノーマルタイヤはトヨタ純正ホイールなので平面座となっています。

事業所等ではスチールホイール(通称:鉄チン)が使われていることが多いかもしれませんが、その場合は「貫通ナット」と呼ばれるホイールナットが採用されていると思います。

タイヤの溝をチェック

次にタイヤの溝の減り具合を確認します。
タイヤの溝具合で、どれのタイヤをどこに付けるか決めます。

私の車はFF車(フロントエンジン、フロント駆動)なので、溝が深いものを前輪の当てたいと思います。

まぁ、ちゃんとタイヤの付けていた位置を管理しとけばいいんですがね。

えっと・・・

うーん・・・

ぜんぶ変わんねぇな!!

比較的溝が深い・・・かな?
という感じのタイヤをフロントに持っていきます。

2、ホイールナットを緩める

まずはタイヤが接地している状態でホイールナットを緩めます。
外してしまわず、あくまで緩めるだけです。

ホイールナットは固く締まっている場合があり、車をジャッキアップしてい状態で行うと力を入れたジャッキが倒れた・外れたなんてことが起こると非常に危険だからです。

ホイールナットを緩める順番は、ボルトやホイールを傷めないよう対角線上のナットから緩めていくようにします。
4つ穴なら「×」を書くように、5つ穴なら一筆書きで「星マーク」を書くように締めるのがコツ。

これは締めるときも同様に行います。

3、ジャッキアップをする

車にはそれぞれジャッキアップポイントがあります。
前後のタイヤの間にあり、下から除くと一部凹みのある部分があります。
そこがジャッキアップポイントです。

この凹んでいる部分

ここにジャッキの溝を合わせてジャッキアップします。

ただ、油圧ジャッキの場合はゴムのアタッチメントを付けないと、変形してしまうことがあるのでご注意ください。

油圧ジャッキなら20回ほどレバーを上げ下げすれば・・・

はい、できました。

これが車載ジャッキだったら5分ぐらいかかります。
車体の重さが乗っかり重たくなる上、回しづらいクランクをぐるぐると回し続けるので地味に疲れます。





「油圧ジャッキ、前にあるじゃん」と思いましたか?

今回はパンクため車体が低くなっており、さらに駐車場の区分けの溝が邪魔してジャッキアップポイントに油圧ジャッキを当てられなかった。
どうしたもんかと思っていたら、フロントの牽引フックがちょうどパンクした側だったので、そこに当ててジャッキアップしています。

なので、油圧ジャッキが前にあります。

4、ホイールナットを外す

上げたらまた「星マーク」を書くように順番にホイールナットを外して・・・

はい、タイヤを外せました。

外す時はなるべく平行に、平行にまっすぐ外すようにしてください。
変に斜めに引き出すと、ホイールや車体側のネジ山を傷つけてしまいホイールを留められなくなってしまいます。

足回りのチェック

せっかくジャッキアップしたので各所チェックしたところ

下回りをどっかにぶつけた跡を発見しました。

なんかパーツが浮いているなぁとは思ったのですが、結構強めにこすっている。
ショックがでかい。

反対部分と比べると、プラスチック製の留め具が無くっなっていて、奥の塗装されている部分が錆びています。

どうすっかな、これ

5、タイヤを入れ替える

こすっていた部分にショックを受けながらノーマルタイヤを入れます。

これも引き抜くときと同様、水平に入れるように頑張ってください。
入れた後、そのまま手を離すと自重で車体側のネジを支点に斜めになってしまいますので、タイヤの下側を足で抑えておきましょう。

6、ホイールナットを軽く締める(仮止め)

足でタイヤを抑えつつ、ホイールナットを手で入れて、回るところまで入れます。いわゆる仮止めします。

すべてのホイールナットを手で回したら、レンチで軽く締めておきます。

完了しました!

7、ジャッキダウンする

軽く締め終わったらジャッキダウンします。

油圧ジャッキなら油圧を抜くつまみがあるので、それを使えばすっと車が接地しますが、車載ジャッキはまたぐるぐるとクランクを回して少しづつ降ろしていきます。

これが非常にツライ。

8、ホイールナットをちゃんと締める

車が接地したら、トルクレンチを使ってホイールナットをちゃんと締めます。

ホイールナットは車種により適正トルク値というものがあり、そのトルク値(締め付ける力)で締める必要があります。

適正トルクは調べた結果、103N・m(1050kgf・cm / 10.5kgf・m)のようです。
http://www.aneron.net/8A/?p=11393

トルク値は、N・m(ニュートン・メートル)、kgf・m(キログラム・メートル)kgf・cm(キログラム・センチメートル)など色んな単位があります。

私のトルクレンチは「N・m」なので、取っ手のところのメモリを103に合わせるだけです。

えーと、103・・・103・・・

?・・・103??

これ、一見すると意味わからないですよね。
実はこのトルクレンチ、グリップの部分を1周回すごとに14N・mずつ上がっていく仕様になっています。
上の写真を説明すると、現在97N・mなんです。
14進数なので下のメモリを1周回す毎に、0、14、28・・・84、98、112・・・という風に進んでいきます。
なので上の写真は、98の手前のメモリが縦の線に合わせてあるので、98の1つ下の「97N・m」

なので、103N・mに合わせるには「103-98=5」なので、下のメモリを「5」に合わせればいいわけです。

ややこしい!!

なんで14進数が採用されているか理由はわかりませんでしたが、ネットで適当に買ったのがいけなかった。
みなさんは分かりやすく10進数のものを買いましょう。

それでは早速締めていきます。

順番は外したときと同様、「星マーク」を書くように順番に締めていきます。
ある程度回していくとトルクレンチが「カチン」と音がして加えていた力が一瞬抜けますので、そこがトルクレンチに設定したトルク値に達したということなので、力を抜きます。

意外と回らないうちに音がするので、「こんな力でいいのか?」と思うかもしれませんが、それ以上力を入れてしまうと、トルク値以上に締まってしまうので注意してください。

これでタイヤを1本脱着できました。
時間にしたらおそらく10分もあれば脱着できると思います。
まぁ、諸々の準備や片付けで1台1時間といったところでしょうか。

あとは大体100kmほど走行したら、ホイールナットを増し締めをしましょう。

規定のトルク値でホイールナットを締めても微妙にずれていたり、ナットとホイールの間に隙間が発生していたり、車という重量物を支えながら高速回転するので走っているうちに締め付けのバランスの違いなど、様々な影響で締め付けが緩んだりすることがあるので、緩みがないよう確認のために行うのが増し締めになります。

締め付けは規定のトルク値で問題ありません。

さいごに

いかがでしたか?
道具を揃えたり、保管場所や保管方法を考えたりしなければなりませんが、そんなに難しい作業では無いと思います。

事業所でより安全を求めるのであれば、業者に頼むのが一番ですが